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出所
ヘザー・ジェームズ・ファインアート (カリフォルニア州)木製または漆塗りの盆に載せた贈り物の上に袱紗(ふくさ)を敷く習慣は、江戸時代(17~19世紀)に広く普及した。 当初は贈り物を天候から守る実用的な習慣であったが、やがて装飾的な価値を帯びるようになった。裕福な家柄は多数の袱紗を所有し、当時の著名な芸術家に専属デザインを依頼することも多かった。
袱紗の図案は絞り染め、型押し、スリット刺繍、タペストリー、刺繍画、あるいはこれら技法の組み合わせによって制作された。 袱紗を使用する際には、その場に応じたものを選ぶだけでなく、季節、贈り物の性質、贈与者と受取人の身分も考慮された。袱紗は嫁入り道具の一部でもあり、婚礼の際に贈られることもあった。袱紗は正方形または長方形の絹布で、裏地が付けられ、房飾りが施されることが多く、裏面には紋章や家紋が入れられることもあった。 礼儀作法では、通常フクサは贈り物の一部とは見なされず、返礼の品や謝礼を包んで返却されるべきと定められていた。しかし、賄賂を受け取る官僚など一部の受取人は、包まれた贈り物と共にフクサを保持することを選択し、自らの贈り物用包み布の備蓄を増やした。

