デイビッド・ホックニー(DAVIDHOCKNEY)(1937年生まれ)

デイヴィッド・ホックニーは、イギリスの画家、製図家、版画家、舞台美術家、写真家です。1960年代のポップ・アート運動の重要な貢献者であり、20世紀で最も影響力のあるイギリス人アーティストの一人とみなされている。1963年
ニューヨークを訪れたホックニーは、アンディ・ウォーホルと交流する。その後、長年暮らしたカリフォルニアを訪れ、ロサンゼルスのプールを描いた一連の作品を制作。比較的新しいアクリルという画材を用い、鮮やかな色彩で写実的に表現している。また、版画や友人の肖像画、ロイヤル・コート・シアター、グラインドボーン、スカラ座、ニューヨークのメトロポリタン・オペラの舞台美術を制作した。2003年、写真芸術への継続的かつ多大な貢献が認められ、王立写真協会より150周年記念特別メダルおよび名誉フェローシップ（HonFRPS）を授与された。

デイヴィッド・ホックニーは、早くから写真、より正確にはフォトコラージュに取り組んできました。ホックニーは、ひとつの被写体を撮影したポラロイドのスナップ写真やフォトラボ・プリントをさまざまな枚数使用し、パッチワークのように配置して合成画像をつくります。これらの写真は、異なる視点、異なるタイミングで撮影されているため、ホックニーの大きな目的の一つであった人間の視覚の働きを論じるキュビズムと親和性のある作品に仕上がっています。ホックニーは、1970年から1986年にかけて、主にこれらのフォトモンタージュ作品を制作しています。彼はそれらを「ジョイナー」と呼んでいました。ポラロイドで撮影した1枚の被写体をグリッド状に並べるという手法で制作を開始しました。被写体は実際に動きながら撮影され、撮影者の視点から見た被写体の動きが作品に反映されます。その後の作品では、カメラを被写体の周囲に移動させるという手法に変更されている。1997年にコンパニオン・オブ・オナーを授与され、ロイヤル・アカデミシャンにも任命された。1990年に爵位を授与されたが辞退し、2012年1月に功労勲章を受章した。1988年に王立写真協会のプログレス・メダル、2003年にセンテナリー・メダルを授与されている。