2011年、59ヶ月で59の国立公園を描くプロジェクトに着手したダンカン・マーティンは、アメリカの偉大な自然を解釈するために今日活動している最も大胆なカラリストの一人である。彼は2016年2月にグレイシャー国立公園で絵を描き、プロジェクトを終了した。しかし、マーティンが公園を描いた経験から作品群を発展させながら、このプロジェクトは続いている。マーティンはイリノイ州エルサとコロラド州サグアチェに住み、現在は南西部、コロラド州、そしてメイン州からカリフォルニア州、アラスカ州に至るアメリカの奥地を描くことに専念するため、教職を引退して活動している。マーティンは、パレットナイフの扱いにも筆の扱いにも慣れている。いずれにせよ、彼は権威と自信をもって絵を描くので、特定のパッセージに筆の乱れが見られるとしても、その集合的な効果は、流れ、光、動きの質を表現しようとする直感的なプロセスのひとつである。

