アレクサンダー・カルダー (1898-1976)







出所
Perls Galleries(ニューヨーク個人コレクション、1974年
展示会
クレイン・ギャラリー、ロンドン、カルダー。油絵、グワッシュ、モビール、タペストリー、1992年3月5日-5月1日アレクサンダー・カルダーの「Two Crosses」は、透明水彩とガッシュを混ぜ合わせた印象的な紙作品であり、彼の特徴である形とシンボルのレパートリーを示している。その中心には、流動的で灰色がかったウォッシュの上に大きな黒い「X」があり、その近くには、半透明の赤いボールと重なる小さくて不透明な黒い十字架があり、その左側には、丸みを帯びた透明なウォッシュのパッチが黒い三日月の形を支えている。黒で描かれたいくつかの球体が伴奏を添え、画家が好んだ原色と、下の余白には魅力的な起伏のある線が描かれている。カルダーは水彩を惜しみなく使うことで、紙の白が形や記号を際立たせ、シンプルさと透明と不透明な要素の相互作用が見る者を魅了する、ダイナミックでインパクトのある作品を生み出している。