アンディ・ウォーホル (1928-1987)
$475,000
出所
協和発酵キリン(日本個人蔵
マレット・インターナショナル、東京、2017年7月13日、ロット230
プライベートコレクション
サザビーズ・ニューヨーク2023年9月28日(木)、ロット245
プライベートコレクション
この構図は、精密なシルクスクリーン輪郭で表現された坂本龍一の様式化された顔を際立たせている。彼の黒く質感のある髪は桃色のパネルを背景に、白い三角形の領域と交差している。ウォーホルは手描きによるタッチでシルクスクリーン技法を強化し、坂本の顔の特徴を際立たせている。機械的技法と手作業技法の融合により、この肖像画はシルクスクリーン印刷の洗練さと絵画の触覚性を併せ持つ。
1980年代までに、坂本龍一はイエロー・マジック・オーケストラの共同創設者としての名声と、電子音楽・オーケストラ・映画音楽における先駆的なソロ作品で世界的に称賛されていた。ウォーホルが制作した肖像画の中で数少ない非西洋人男性被写体を選んだことは、坂本の世界的な影響力と美しさを認めた証であり、この肖像画をアーティストの作品群の中でも特に稀有なものとしている。 ミック・ジャガー、デビー・ハリー、プリンスといったアイコンたちと共に制作された著名人肖像シリーズの一環である「坂本龍一」は、名声を商品として捉えるウォーホルの関心、そして芸術・商業・メディアの交差点を問うために公の人物をシルクスクリーンで描く手法を体現している。
この絵画のリトグラフ版はテート・ロンドンとスコットランド国立美術館が所蔵しており、その文化的意義を裏付けている。
本作品は、音楽界で最も革新的な人物への鮮烈なオマージュであると同時に、ウォーホルが追求し続けたイメージ制作の証でもある。その大胆な色彩と象徴的な主題は、音楽史・ポップアートの遺産・異文化対話の接点を求める現代コレクションにおいて、今なお共鳴を続けている。

