ウィンストン・チャーチル卿(1874~1965)
出所
サザーランド公爵クレア・サザーランド公爵夫人、上記の子孫による
プライベート・コレクション、2006年4月
展示会
ロンドン、王立アカデミー、ウィンストン・チャーチル卿の絵画、K.G.O.M.、C.H.、M.P.、Hon.R.A.、1959年、展示番号なしニューヨーク、ニューヨーク万国博覧会、1965年4月~10月、カタログは不明
文学
D.Coombs and M. Churchill, Sir Winston Churchill:His Life and His Paintings, Lyme Regis, 2011, p. 27, no.C 51, fig. 29メアリー・ソームズが著書『ウィンストン・チャーチル、画家としての生涯』の中で述べているように、チャーチルとその家族にとって「1921年は個人的に重い知らせのあった年」だった。母ジェニー・コーンウォリス=ウェストと、4歳近くになる最愛の子供マリーゴールドを亡くしたからだ。 妻のクレメンタインに宛てた手紙の中で、チャーチルはこう書いている。 残念ながら、私はダッカディリー(マリーゴールドのペット名)の傷を感じ続けています」。 チャーチルがマリーゴールドの死後すぐにダンロビン公爵夫妻のもとに滞在したことは、ふたりの親密な友情と、チョワール湖を含むこの地域に対する彼の好意を物語っている。チャーチルがこの絵をサザーランド公爵に贈ったことは驚くにはあたらない。