寺岡正美(1936年生まれ)

寺岡 正美 寺岡正美は1936年に尾道で生まれ、神戸の光塩学院大学で学んだ後、1961年に渡米し、カリフォルニア州ロサンゼルスのオーティス美術大学で学士号および修士号を取得しました。大学卒業後、最初の主要な作品シリーズは、彼の人生における日本とアメリカ両方の影響を反映したものであった。その作品は、日本の伝統的な浮世絵版画のようでありながら、ハンバーガーやアイスクリームといったアメリカのポップカルチャーを取り入れたものであった。その後、寺岡の作品は、東西の美術史の様式的要素を取り入れながら、1980年代から1990年代にかけてのエイズ問題など、より論議を呼ぶ政治的テーマを取り上げるようになった。

最近では、中世・ルネサンス期のヨーロッパで流行したトリプティク祭壇画の形式や、ピーテル・ブリューゲルなど北方ルネサンスの巨匠の芸術様式を取り入れた作品群「The Cloisters」を発表しています。この時代錯誤の芸術形式とスタイルで、寺岡はクリントン弾劾、9.11テロ、ロシアの芸術の自由、核戦争の脅威など、現代の政治的トピックを取り上げているのである。

寺岡は、ホイットニー美術館(1979年)、イェール大学アートギャラリー(1998年)、ニューアルビオンギャラリー(シドニー、2012年)、スミソニアン協会アーサー・M・サックラーギャラリー(1996年)を含む70以上の個展を開催しています。作品は、スミソニアン博物館(ワシントンD.C.)、サンフランシスコ美術館、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、テート・モダン(ロンドン)、スコットランド近代美術館などの永久所蔵品に指定されています。

アートワーク

寺岡 正美
ロサンゼルス寿司怪奇譚/空飛ぶ寿司
水彩画・巻物
90 x 17 1/4 in.
寺岡 正美
波シリーズ/サンセットビーチの刺青の女
紙に水彩画
14 7/8 x 10 in.
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