ライアン・マッギネス（1972年生まれ）

ライアン・マッギネスは、ニューヨークのマンハッタンを拠点に活動するアメリカ人アーティスト。公共の看板や企業のロゴ、現代的な図像の視覚言語を用いたグラフィック・ドローイングの独自の幅広い語彙で知られるマッギネスは、絵画、彫刻、環境を制作している。マッギネスは、個人的な表現を共有するために、この匿名的な美学の力を引き受けることに関心を持っている。彼の作品は、ニューヨーク近代美術館、バージニア美術館、サンディエゴ現代美術館、シンシナティ美術館、スペインのMUSAC、日本のミスミコレクションに永久収蔵されている。

ライアン・マッギネスは、アイコンとシンボルの融合を通して、複雑で詩的なコンセプトを伝える。非常にグラフィカルなビジュアル・ボキャブラリーを用いて、マクギネスはマーケティングやマスカルチャーにおける歴史的・現代的なシンボリズムだけでなく、言語の使用に関する社会的なコメントを創作している。

また、Tシャツ、スケートボード、サッカーボールなど、大量生産される商品のデザインにも自分のシンボルを取り入れている。抽象と具象の中間に位置する彼のグラフィック・ドローイングと個人的なアイコノグラフィーは、密にレイヤー化されたペインティングの中で複製され、再文脈化されている。 マッギネスは、混沌を理解し、一見抽象的な形に意味を与えようとする人間の生来の欲求に興味を抱いている。

(MOCAサンディエゴ)