アートバーゼル&UBSレポート「アートマーケット2021」を発表

クレア・マクアンドリュー博士作成 アーツエコノミクス創設者

アートバーゼル&UBSはこのほど、世界のアート市場を毎年分析する「The Art Market Report 2021」を発表しました。本レポートは、Arts Economicsの創設者であるクレア・マクアンドリュー博士が作成し、ギャラリーとオークション、オンライン販売の急速な進化、世界の富とアート収集、COVID-19の大流行の影響などを取り上げ、2020年の市場の重要トレンドと新しい展開を明らかにしたものです。本調査で提示される情報は、ディーラー、オークションハウス、コレクター、アートフェア、美術・金融データベース、業界専門家、その他美術品取引に関わる人々からArts Economics (artseconomics.com) が直接収集・分析したデータに基づいています。以下、主なポイントを紹介します。

  • オンライン販売の累計は過去最高の124億ドルに達し、金額は2019年から倍増した。2020年のアート市場の総売上高のうち、オンライン売上が占める割合は25%。
  • 2020年のファインアート公開オークション市場において、金額ベースで最大のセクターは戦後・現代美術(金額ベース55%)で、現代美術と合わせてファインアートオークションの販売額の81%強を占めています。(円グラフ参照2020年美術品オークション市場の分野別市場占有率)
  • 一部のコレクターは、ポートフォリオ全体の資産のうち美術品に投資する割合が比較的高く、61%が10%以上の配分を報告しています。(円グラフ参照富裕層コレクターの財産ポートフォリオ全体における美術品への投資割合)
  • 富裕層コレクターの財産ポートフォリオ全体における美術品への投資比率

    富裕層コレクターの財産ポートフォリオ全体における美術品への投資比率

  • 2020年美術品オークション市場分野別マーケットシェア

    2020年美術品オークション市場分野別マーケットシェア

追加資料